自由律句会「ブラウス」に参加しました

2月下旬に初めて句会に参加し、ライブで句とその作者に触れることが面白いと感じた。自ら句会を検索したりはしないヤル気のなさで、またいつか機会があれば参加したいとひっそり思っていた。

で、TwitterのTL上で自由律句会「ブラウス」の告知を見かけたので参加した。まぁこの句会、不純な動機で開催されたらしいのだけど、うっかり足を運んでしまった超初心者にとってはとても楽しいものだった。

13時に町田に到着。告知を見ての参加者が私しかいなくて、主催者のAさん、告知をしたTさん、そして私の3人しかいないと告げられた。更に「(集まらなかったから)句会やる気、2%しかない。」と言われ、「はぁ…。」としか言いようがないまま、ブラブラ町田を歩く。どうすんだろ…と思いながらただついて行き、タイ料理屋に一旦落ち着く。

とりあえず飲む。
そして本日の句会には参加できないけど、句を事前に送ってくれた方がいて、その方の句評を行う。私はただひたすら二人の意見に耳を傾けるのみだった。二人の意見が面白いのと、感覚の問題なのに道理が通っていて納得したので(超初心者のくせに上から目線で本当にすみません)自分の句についても意見が欲しいと思い、過去詠んだ句を見て欲しいとお願いした。そしたら二人も出すということになり、それぞれ二句ずつ紙に書いてみんなで見せ合った。アラ不思議。いつの間にか句会してる。

◆◆◆

以下、今冬と最近詠んだ二句を選出した。

「風にさらされた指先が発熱する」
→添削後
「冬風指先発熱す」もしくは「指先あつい冬風」
「風」のみだと季節は春っぽい。句意はいいけど、言葉選びのせいで状況が見えづらい。

「靴擦れした足で駅まで遠い」
→「靴擦れした足でデートまで遠い」
「駅」を名詞に置き換えると面白くなりそう。例えば「デート」とか。でも誰でも思いつく感じが年寄り臭い。

総評は「視点は面白いから言葉選びと、てにをはの使い方をもっと知るといい。」
アドバイスは「句を詠んだら、そのままにしないで翌日にもう一回考え直してみる。」
と、ご意見をいただく。ありがてぇ。ありがてぇ。

Tさんの二句のうち一句は今日の中で一番の高評価だった。ヒトの句なのでここでは書かないけど、雨上がりのテラテラしたアスファルトの匂いを感じる句だった。Aさんの二句については何も言うまい。こんな雰囲気だし、真面目にやってもつまらんし、よいのではないのでしょうか(棒)。

◆◆◆

その後、場所を変えて別の居酒屋へ。ほとんど世間話だけどたまにいい話。

私「勉強きらいなので自由律俳句についての知識を、本を読んだりして得ようと思っていない。」
→「知ってる奴に聞けばいいじゃん。うちらとかに。」と。心、広いね。

私「映画を観ても本を読んでも展覧会に行っても、すべて絵に繋げてしまう。作品そのものを楽しんでない気がする。そうすると趣味ではない気がして、新しい趣味として自由律を少しやろうと思った。」
→「でもすべては繋がっているしね。感覚の世界だから。絵を見た時に何か感じるように、自分の俳句も何か感じるものにしたい。」

「詠む上では知識は必要ないけど、ヒトの句評をするには必要。その方が楽しくなるし。」

「もし結社に入りたいなら、草原が合っているんじゃないか。でも結社には入らない方がいいかも。」

本当に知識ゼロなので当たり前のことを質問したり、教えていただいたり、私にとっては楽しい句会だった。結社の特徴や、「世界俳句」というものの存在も知れたし。次回も参加できれば、何故つくるのか、普段何を意識してみていたりするのか。とか、そういう創作についての話も伺ってみたい。それまでには質問回数を減らすため、もう少し概要を知るとするか…。あ。もちろん句会も楽しみさ。

……と、キレイにまとめたけど、Aさんはほとんど女の子の話しかしていませんでした。

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