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『ねことことり』原画展に寄せて

森のおうちブログ にて、『ねことことり』の創作過程エピソードや作品への思いなどを語った記事をアップしていただきました。 『ねことことり』を読んでくださった皆様にぜひお読みいただけたらうれしいです。 【画家・絵本作家の声】なかの真実さん『ねこ と ことり』原画展に寄せて|絵本美術館&コテージ 森のおうち|note 舘野鴻作品展「問いかける生きものたち」 会期   2022年10月7日(金)~2023年1月24日(火)※最終日15:30閉館 【会場情報】 会場    絵本美術館&コテージ 森のおうち      長野県安曇野市穂高有明2215-9 開館時間 9:30~17:00(最終入館は16:30、変更日あり)      ※12月~2月 9:30~16:30(最終入館16:00) 休館日  木曜(G.W.期間中は無休、祝日振り替え有り)      ※変更日はHPカレンダーにてご確認ください。 http://www.morinoouchi.com/ アクセス 車→安曇野IC(豊科IC)より約20〜30分 無料駐車場 約30台      電車+タクシー→JR大糸線の穂高駅、又は有明駅下車、タクシーで10分              JR篠ノ井線明科駅からタクシーで20分 電話   0263-83-5670 メール  info@morinoouchi.com

絵本美術館&コテージ 森のおうち 2泊3日滞在:作品紹介

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  長野県安曇野の絵本美術館 森のおうち さんで10月7日(金)から、舘野鴻作品展「問いかける生きものたち」が開催中です。10月10日に開催されたワークショップ「たてのくんと森のおうちの森を探索しよう」に参加するため、主催の舘野さん、絵本作家の近藤えりさんと共に2泊3日間滞在しました。 画家・絵本作家 舘野 鴻さん 絵本作家・イラストレーター 近藤 えりさん こどものせかい10月号「 ハロウィンの たからもの 」(至光社)を上梓されました。 10月26日〜11月1日まで、神保町 ブックハウスカフェ にて 絵本原画展開催中 。 なかの 真実 絵本美術館 森のおうちさんは、まさに絵本に登場するようなかわいい二階建ての木のお家です。扉を開けると、目の前に舘野さんからご挨拶の看板が出迎えてくれました。この作品展は、舘野さんが2022年に上梓された本を中心とした原画展です。   看板のすぐ右側のお部屋には、舘野さんが作(筆名:たてのひろし)、絵を私が描かせていただいた『 ねことことり 』 (世界文化社)の原画を全点展示しています。円形のお部屋にぐるっと表紙絵から本文、裏表紙絵まで、きれいに飾っていただきました。   こちらのお部屋では人前式も行われるとのこと。神聖な場に初の単行本の原画を展示させていただき、その感動を噛み締めました。お客様と絵の前で記念撮影をしたり、サインを描いたり、触れ合うことができて楽しかったです。 中央の階段を上がると、目の前には舘野さんの『 しでむし 』と『 ぎふちょう 』(偕成社)の表紙絵が! ものすごい迫力です。   2階は左右二手に分かれてお部屋があり、まず右へ進むと、部屋手前の踊り場には舘野さんの手掛けられた本と、舘野さんのお師匠さまである熊田千佳慕さんの絵本が展示された本棚、そして壁には教科書の絵が。奥のちゃぶ台は熊田さんが実際に使用されていたものを舘野さんが受け継いだそうです。   部屋へ進むと、そこは『 つちはんみょう 』 (偕成社)の原画全点が迎えてくれます。すでに何回か原画を拝見していますが、何度繰り返し見ても毎回初めて見たような新鮮な気持ちになります。 白い花は実は白くないこと、滑らかに見える表面にも産毛があること、描かれていない画面の外も想像させる構図、どうしてこんな風に描けるのか⁉︎ 隅々まで細部にこだわって描かれている絵は、ま

東京印書館さんに行ってきました

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先々週、「 ねことことり 」(作 たてのひろし 絵 なかの真実/世界文化社)の見本誌を受け取りました。 マットで手触りのいいしっとりとした用紙に、美しい発色で印刷していただいたのは、 数々の書籍、美術書や写真集の出版印刷を手がけられている 株式会社東京印書館 さんです。 8月下旬、作のたてのひろしさんと編集の渡邉さんとともに、赤字を入れた初校と原画を持って、朝霞台の本社へ向かいました。そこでプリンティングチームの皆様と全員で、原画と初校を照らし合わせながら確認し、希望の表現を口頭でお伝えしながら、その場で本番の画像データを修正していただきます。スキャンした原画のデータを、印刷に適した状態に調整する現場を見せていただき、大変貴重な経験となりました。 隅々まで丁寧に微調整する様子は、まさに絵を描くのと同じような細かい作業で、もう少し原画を丁寧に描いていれば…と申し訳ない気持ちにもなりましたが、このような現場を生で見ることができて、中途半端な原画を渡してはいけないと、自分が考えるより何倍ももっと強い責任感を持って自分の仕事に取り組まなければと、気持ちが引き締まりました。 絵本には作と絵の名前がドン!と載っていますが、その裏には担当編集さんはもちろん、デザイン、印刷、そして広報など、それぞれの専門分野のプロフェッショナルたちが一丸となって一冊の絵本のために働いているのだと、仕事現場を見てアツい気持ちになりました。 後日再校があがり、さらに細かいチェックをしていきます。……と、ここまでまるで自分が全部確認したような口ぶりですが、実はほとんどたてのさんと渡邉さんに赤字を入れていただきました。自分ではどう赤字を入れれば良くなるのか判断がつかず…。 ただ原画そっくりにすればいいというわけではなく、全体のページの流れを見ながら、一枚の絵画やイラストではなく「絵本の絵」として、どこをどう引き立たせたいか、印象付けたいかを話し合いながら赤字を入れて、東京印書館さんに実現していただきました。   何度も何度も細かいお願いを聞いてくださった、東京印書館の皆様、ありがとうございました!! 東京印書館さんのWEBページでは、「ねことことり」の製版・印刷、用紙や色の作り方など、印刷所ならではのプロダクト視点で絵本をご紹介いただいております。 https://www.inshokan.co.jp/n