水野行雄/マルカフェおしゃべり講座 Vol.02―イラストの話―




2月に開催された、イラストレーター・水野行雄先生の「マルカフェおしゃべり講座-フネの話- VOL.1」に続き、早速2回目のトークショーが開催されました!今回のテーマは「イラストの話」。ということで、事前にイラストレータ・デザイナー・作家などの若手作家から募った質問を中心に、気になることを水野先生に質問をして、資料や作品を拝見しながらお答えいただくQ&A形式で進行しました。
(Q&Aの一部をマルカフェブログで公開!今回お越しになれなかった方も概要はご覧いただけます。)


制作に取り掛かる前に、描くものを徹底的に調べ上げる。



実際に立体にする(艦橋の部分)。

 ケントボードに下描きしたらコピーして、ディティールの構造をメモする。


絵の描き方のみならず、一日の生活リズム、作業用BGM、今描きたいもの、描きたいけど描けなかったもの、描いたときの精神状態によって絵にどう影響するか、フネも車もスポーツも昆虫も、自分が納得するまで調べて「知る」までは描かないこと。スランプには陥るのか、気分転換の方法、などなど。深く内面的なことまで、語っていただきました。前回にも増してとっても面白く、楽しくあっという間のおしゃべり講座でした!


上がはじめに描いた戦艦「大和」。
そのときの遠景写真の資料では、この白い点が何のためにあるのか分からなかった。

のちに発見された資料で、フレームにふられた番号であることが分かった。

次に戦艦「大和」を描くときには、番号がふられている。
描くごとに、資料が発見されるごとに、戦艦「大和」の再現精度が上がっていく。



少ない写真資料をかき集め「推察」していく作業は、まるで謎を解いていく探偵のよう。



ポジフイルムの印刷原稿。


トレース台に乗せて、ルーペで覗く。とても色が美しい。
昔の印刷技術についても、お話いただいた。


次回3回目も開催予定。今度は水野先生ご出身長野県の木曽御嶽山と、東京の御嶽山とを絡めてのトークショーになるかも?
また、官能小説の挿絵を描き続けて40年、挿絵画家・星恵美子先生による18禁トークショーが開催されるかも!?マルカフェからのアナウンスにご注目ください・笑。

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【水野行雄/マルカフェおしゃべり講座 ―イラストの話―】
開催日 2016年 5月 3日(火祝)
時 間 講座13:00-15:00/懇親会15:00-16:00(受付12:30-)
会 場 MaluCafe(東京都大田区北嶺町37-2)
会 費 1,500円/名様(ワンドリンク付)/懇親会1,000円(軽食付)
定 員 15名様

水野行雄/マルカフェおしゃべり講座 Vol.01―フネの話―
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