舘野鴻絵本原画展「がろあむし 描かれた相模原の自然」



舘野鴻絵本原画展「がろあむし 描かれた相模原の自然」
開催日時:令和4年3月26日(土)~6月5日(日)
     9:30~17:00
休館日 :毎週月曜日(3月28日は開館)、5月6日
場所  :相模原市立博物館

観覧料 :無料
3月26日(土)からはじまった舘野鴻先生の絵本「がろあむし」の原画展に行ってきました!
絵本の原画全点、制作の進め方が見られる絵コンテやラフ、絵本に登場する土壌動物の写真作品、がろあむしの標本、作業机の再現や取材に使用された道具の展示など…見どころ盛りだくさんで、より深く「がろあむし」を楽しめる内容になっています。

そして博物館の大きい空間を最大限に生かした「しでむし」「ぎふちょう」「つちはんみょう」「がろあむし」の巨大ターポリン展示の前では、自由に撮影して楽しめます。まるで自分が絵本に登場する虫になったかのような、面白い空間演出がされていますよ





初日に行われたトークショーでは、絵本「がろあむし」の制作を主軸に【舘野鴻 仕事の流儀】を語っていただきました。
開始前に舘野さんとお客さんたちとの会話で場が温まり、時間になるとスッと会場の光が暗転し、スライドに絵本の絵が現れ、音楽が流れて「がろあむし」の読み語りからはじまりました。
なぜ「がろあむし」の絵本をつくるに至ったのか、取材地である相模原の現場のこと、生態が未解明だったがろあむしの研究、人といきものが共存している暮らし、師匠・熊田千佳簿さんのこと、「いのちは描けるのか?」という問いの答え…を熱く語っていただきました。
いのちに向き合う覚悟と、ヒトという立場から見た「見届け人」として、こんなにも美しく勇敢ないきものが確かに生きているのだと、後世に残したいという未来を想う気持ちがお話から垣間見えました。

4月には舘野先生の作画観察会、5月には土壌動物観察会のイベントが開催の予定です。
ご応募については、相模原市立博物館のWEBサイトをご確認ください。

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